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 39.夏中のさとみち 

大峰峠を下ってしばらく行くと夏中(なつなか)の集落がありますが、その夏中から「さとみち」と呼ばれる古道があります。小さな沢と棚田の中を歩く道です。 今は面影はありませんが、一昔前なら、この季節は田植えの終わった田んぼでいわゆる里山の風景があったのだと思います。

やはり、ここも入口を見逃してしまいました。道標もなく人家に入ってしまうような感じなので見過ごしてしまうのです。沢沿いに入り込むこの道も同様に草やぶ を歩くことになりました。草やぶももう慣れっこになってしまって平気の平左なのですが、ここは何となく「まむし」が出そうな気がして嫌な予感にとらわれまし た。いちおう、そのあたりを気にしながらの道行きです。
峠を過ぎて、この夏中あたりからたびたび目につく花がありました。ピンク色がきれいなタニウツギです。

峠を下る途中にある延命地蔵。↓

夏中の集落。↓

桑の木のある四つ角を右に曲がってすぐ。↓

分かりにくい「さとみち」の入口。↓

またもや草の中を行く。↓

沢沿いの笹薮道を通る。↓

棚田跡のあぜみち。↓

タニウツギを横目に見ながら行く。↓

タニウツギの花。↓

タニウツギはかわいい花ですね。この花も日本海側に多いのだそうです。荒れた里山にピンクの花は可憐でもあります。

別の沢を渡って行くと・・・。↓

古道「さとみち」の終点に出ました。↓

この「さとみち」は桑の木の四辻を右に曲がってまもなく左に行くのですが、道なりに進んでしまい間違いに気づいたのは随分と歩いたあとでした。失敗、失敗。 でも、そのおかげで明星山の雄大な風景に遭遇しました。明星山は、葛葉峠や大峰峠を越えて見えてきたあのぼうず山です。まじかに見えた明星山は壮大で迫力が ありました。

大峰峠を下る途中で真正面に見えた・・、明星山。↓

道を間違えて峰の集落からの・・、明星山。↓

手前の棚田が田植えをされていれば、きっと、見事な里山の風景をかもしだしていたのではないかと思います。ちょっと寂しい気がいたしました。

つづく・・・。

 39.夏中のさとみち 

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